花鳥風月の小部屋

TRPGとかボードゲームとかの話をしようと思う

TRPG温故知新 第一回(ガープス妖魔夜行)

何の話を書いていこうかと悩んだのですが、
まずは私が初めてやったTRPG
GURPS妖魔夜行について話をしようと思います。

一言で言うと
人々の思いから生み出された都会の闇に生きる妖怪たちの冒険を擬似体験するTRPGです。
プレイヤーは親人間派の妖怪となって、
人間に害悪を及ぼす他の妖怪や宇宙人と戦います。

ゲーム自体はとても面白いのです。
(これが面白くなければ、今TRPGをやってませんからね)

が、
暗黒時代になってしまったのも頷ける欠点がこいつにはあります。

その欠点とは
キャラクターを作るのでお腹いっぱいになる
というものです。

ガープスのシステムはキャラクターを作りこむことができるんですね。
どういった好みがあるのか、弱点はなにか
と言ったキャラクターの性格や思考についてもルールとしてキャラクターシートに書き込みます。
なので、自分の分身としてのキャラクターがルールできちっと決まった形で完成し、
「私のキャラクターはこういうキャラクターだよ」
と言う説明はゲームマスターにも、他のプレイヤーにもいちいち説明することなく
キャラクターシートを見せればわかるのです。

わかるのですが……。
このキャラクターを作るのに疲れてしまうんですよね。

作り方としては
まずCP(キャラクターポイント)というものがGMから渡されます。
そのポイントを「自由に」割り振ってキャラクターを作るのですが
この「自由に」というのが曲者で
特徴が多岐にわたるんですね。

まあ、ある程度慣れたプレイヤーならどうってこと無いのでしょうが
初めてやるには敷居が高かったです。
今から考えてみれば、サンプルキャラクターでやればよかったのですが、
自分の分身はやっぱり自分で作りたいじゃないですか。

で、ああでもない、こうでもないと作った結果、2時間ぐらいかかりました(笑)

そして、
キャラクターが完成すると
そこで満足している自分がいました。

そう、
キャラクターのバックボーンまでもが
ルールに従ったキャラクターシート上で表現できる
このシステムだと
キャラクターが出来た時点で
物語が完成してしまうんですね。

もちろん、
その後にやったゲームはゲームで面白かったのですが
すでに完成した物語に
追加の話が来たような感じで
少々過食気味ではありました。

あと、ちょっと書きましたけども
初心者にはキャラクターをイチから作るのは敷居が高いというのも問題です。

つまり、下記の2つの理由から新規の参加者を募るのは難しかったと思うのです。
・キャラクターを作るのが難しい、面倒くさい
・キャラクターが出来上がった時点で物語が完成

おそらく、私も周りでこのゲームを遊んでいる友だちがいなければ
一人でキャラクターを作って悦に浸ってお終いだったと思います。

ただ、本当にこの時代はTRPGの過渡期だったのだと思います。
ちょうど、
ルール重視からキャラクター重視に移行しようとしていた時期なんだと思います。

というわけで、
なんかダメ出しばかりしてしまいましたが
第一回のTRPG思い出話はこのぐらいでオシマイにしたいと思います。

第二回はソード・ワールドRPG(完全版)について
を予定しています。